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100歳以上 58,000人!

100歳以上 58,000人!

長寿高齢と非婚少産

総務省は敬老の日を前に、最新の人口推計を発表しました。
それによると、総人口(1億2,720万人)のうち65歳以上が3,296万人(25.9%)、14歳以下が1,624万人(12.8%)となっています。秋田県・高知県は65歳以上が31%超、山口県・島根県を加えた4県は既に30%を超えています。さらに、市町村での統計では、いわゆる「限界集落」が加速度的に増加している事実が明らかになっています。
現在の日本は「子ども」の2倍以上の人が65歳以上で、長寿・高齢社会であることは鮮明になってきました。また、「子ども」とほぼ同じ1,590万人(12.5%)が75歳以上で、100歳以上の人が58,000人ということを考えると、この長寿・高齢社会に見合う社会の整備が緊急に求められているといえます。
一方、オギャーと生まれる子どもは年々減少し、現在100万人程度、近い将来(15~20年)には80万人程度に減少すると見込まれています。日本は既に亡くなる方(約120万人)が生まれる子ども(約100万人)より多い、人口自然減国になっています。
わずかに10年前、生産年齢人口(15歳~64歳)の4人が1人の高齢者(65歳以上)を支える社会でしたが、現在では2.4人が1人の高齢者を支える社会になっています。今後、生まれる子どもはさらに減少していき、65歳以上の人は毎年100万~120万人増加していきます。そして、今40歳代、50歳代という人も、これまでの発想で10年後、20年後の引退生活を考えることはできない状況が既に見えているわけです。10年後、65歳以上の人が全国平均でも30%を超えること、秋田県や高知県などの数県では40%に近づくことがほぼ確実視されています。この背景に、「人口の半分以上が65歳以上」という「限界集落」が加速度的に拡大していくことがあります。限界集落とは、過半数が65歳以上で、結果、将来消滅してしまうであろう集落のことですが、まるで日本全体が限界集落になってしまうのではないかという、今それほどの勢いで長寿高齢・非婚少子社会は進展しています。

また、社会福祉の根幹である年金制度はこの長寿高齢社会と非婚少子社会で、もはや制度として成立しえない状況にもなっています。それは、現在の年金制度は「継続的人口減社会では成立しえない仕組み(制度設計)」になっているからです。生産年齢人口が拡大していく社会構造の下でしか成立しない制度なのです。生まれる子どもの減少は近い将来(18~22年)、生産年齢人口の減少であるため、税金や年金を納める人がどんどん減少していくということを意味します。病気治療のための健康保険制度もほぼ同様です。保険を使う人(高齢者)が増大し、納める人が減少しますので、これもまたこれまでの延長線で考えることはできないのです。

さて、非婚少子社会に関してはさまざま理由はあると思いますが、多くは結婚したい(人生という時間を共におくる)相手がいない、結婚という社会制度に魅力がないということでしょうか。近年、男女とも30歳前後で結婚し、第1子の誕生は30歳代前半がもっとも多く、次いで30歳代後半、そして20歳代後半となっており、30歳代の出産が一般化しています。一方で、30歳時の独身率は男女ともに既婚率より高く(独身が過半数)、生涯独身率(50歳時の独身率)は男性20%、女性14%とも報道されています。
スウェーデンなど北欧諸国やフランス、イギリスなどでは「結婚」だけでなく、「事実婚」、「同棲」という形で生まれる子どもも多いそうです。いわば、そうした家族制度が社会でも認知されているわけです。そうしたことで、女性の出産も上向いてきたといわれます。結婚という制度からではなく、子どもが生まれているわけです。翻って、日本(あるいは東洋諸国)はどうでしょうか。日本は世界でもっとも精緻といわれる「戸籍」という制度があります。戸籍は結婚によって新たに生まれ(新規に編さんされる)、戸籍は「夫婦とその子ども」で成り立っています。日本でも事実婚や同棲で生まれる子どもはいますが、欧米諸国から見れば少ないといえるでしょう。日本では、結婚という制度を通じて生まれる子がほとんどすべてであるため、結婚が子どもの出産とパラレルになっているわけです。そのため、非婚では子どもが産まれないわけです。欧米は結婚と出産がパラレルとはいえないため、結婚していないカップルにも子どもがいることが多いわけです。
さて、日本の100年後を見据え、私たち、そして日本が歩むべき道はどのようなものでしょうか。

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健康基準の見直しへ! その3

健康基準の見直しへ! その3 150万人の結果とは

新基準値は本年6月決定、明年4月施行へ!はどうなった?!

日本人間ドック学会が4月に公表した健康の新基準値に関し、学会から度々「ご説明」なるリリースがなされ、日本医師会のホームページにも掲載されています。今回、この8月25日に日本人間ドック学会から公表された「ご説明」(http://www.ningen-dock.jp)について考えたいと思います。
まず、日本人間ドック学会がこの基準値を公表した4月、この基準値は6月に決定し、明年4月から施行するとされていたわけです。その後、予想通り?国民的議論なく、医師同志(医学界)の議論によって、健康の「基準範囲と臨床判断値」は異なると表現し、あたかも公表された新基準値が撤回されたかのような状況に陥っているわけです。人間ドック学会の相手は日本医師会、その傘下にある日本医学会といえそうです。
どうも、医師同士の議論というのはわかりにくいものですね。もっと、国民的な議論として取り上げられていいと思うわけです。なぜか、メディアもあまり取り上げませんが、国民、健康を願う人に実に大きな問題提起になっています。



健康の基準範囲と臨床判断値?とは

8月25日の日本人間ドック学会の「追加のご説明」によると、基準範囲とは「健康人の検査測定値を統計学的に解析し、測定値分布の中央部分の95%の測定値を含む範囲」だとしています。さらに「これは健康人だけから得られたその分布幅を示すデータで、検査値を判断する一種の物差しとして大変有用であります」としつつ、「しかし、これは病気の診断やリスクの評価、さらに治療の目標のために作成されたものではありません」とし、「基準範囲と臨床判断値は設定方法や定義が全く異なりますので、医学的に全く違う指標であり、日常診療での使用意義は全く異なるものであります」と「ご説明」しています。それでは、日本人間ドック学会は、なぜ4月に国民に新基準値だと公表し、明年4月施行とリリースしたのでしょうか。
学会はこうした「ご説明」の後、その理由をさらに「ご説明」しているが、それによるとなぜ全国で共用できる基準範囲(共用基準範囲)が必要だったのかといい、1)医療・健診機関では検査の基準範囲がまちまちであること、2)日本人健常者の基本検査の実態、基準範囲が不明瞭であること、3)100万人以上を対象とした大規模研究による基準範囲の設定がないこと、4)基準範囲に男女差や年齢差があるにもかかわらず適正に設定されていないこと、それが公表した理由であるとしています。

そこで、この新基準値(基準範囲という表現になっています)の意味を考えておきたいと思います。この基準範囲として公表された数値は、健診を受けた全国150万人のうち15000人の詳細データです。15000人のうち多くの人ははこれまでの健診基準値(臨床判断値!?)では「病気だから治療が必要」とされる範囲の人です。しかし、自身では健康と考えていて、治療は受けていない人です。例えば、高血圧症の診断値130-90を超える数値でも、異常は自覚しないため、病院には行っていないという人です。ですから、人間ドック学会が示した新基準値は、そうした15000人の多くの人(95%以上)に当てはまる数値を「新基準値」としたわけです。すなわち、数値は決して例外でもなく、単なる平均でもないとわかります。
高血圧症では、収縮期圧が142が中央値でありながら、95%の人は健康なわけです。これは130という基準値からすると12高い数値です。国際的に140が指標ですから、あながちこの新基準値が突飛な数値というわけではありません。国際的に・・・と表現しましたが、遺伝子、食生活、生活習慣などが異なるのでそのまま日本人にはあてはまらない?というのは詭弁です。なぜなら、同じ日本人でも個人差があるからです。「オーダーメイド医療」という言葉が一般化しましたが、一人ひとりがそもそも異なるわけです。Aさんは120で高血圧症、Bさんは140で健康人とされても、それが間違った診断とはいえません。ところが、120では高血圧症と病名を付けることができないのです。個人差を考えない現代医学は病気ではないとし、医師は心配いりませんとか言うのでしょう(病気でないとされ、健康保険も適応になりません)。同時に、この考え方では140で健康というのを認めたくないわけです。少しおかしいとは思いませんか。臨床判断値!?は130である。あなたは140だから(高血圧症だから)治療しなさい、とはいえないのではないかと思うわけです。民族差と同じように、個人差があります。現実に、アレルギーを考えても、民族差以上の問題(差)があります。そうした視点がなく、数値が140だから病人であるという考え方そのものがいかがかと思うわけです。こうした個人差はコレステロール値や白血球数なども然りです。ですから基準値には幅があるのです。
人間ドック学会が示した新基準値は、高血圧症でいえば142を超えない場合(135とか)、すぐに薬物治療を行うのでなく、運動・食生活・生活習慣の改善指導を十分実施するべきであると提言したと考えることもできるでしょう。医師は「専門学会のガイドラインではこうなっている」と、医師自身で患者の個人差を十分精査することなく、治療(薬物治療など)することにも問題が多いわけです。医師は自身の言葉でなく、基準値やガイドラインをひっぱりだして説明する。検査値で病気かどうか決める、そこに問題がありそうですね。検査値は有力な診断根拠です。それは確かです。しかし、対峙する患者さんには一人ひとりに個人差があります。多くの医師はそうした個人差は考えず、病名を付ける、健康人でも病人にしていることがあることになります。検査値に重きをおく、検査医学というのは個人差を払しょくしてしまう医学・医療なのです検査値は有力な診断武器ですが、それで全てがわかるわけではありません。まして、その検査値を専門家が知識の乏しい患者さんにトクトクと説明し、それで診療行為を済ませる医師には閉口します。医療は人(患者)対人(医師ほか)のコミュニケーションだからです。もうひとつ、どの医療にも絶対正しいはありません。私たち患者はそのことを十分理解したうえで診療を受けることが大切でしょう。







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プロフィール

高原 裕一

Author:高原 裕一
Super Wellness Advisor 高原裕一です。私たちの健康は(遺伝子は別に)体にとりこむ「空気や水、食生活」で60%が決まります。そして「身体活動(運動)」の基本は歩くこと。あとは少しの「心を潤す時間(精神生活)」。ウエルネス-それは瑞々しい自分との出会いです。リコピンスペシャリスト&快眠アドバイザー 高原裕一のウエルネス応援エッセイ。

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