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サプリメントを選ぶ-製品情報を正しく読む

サプリメントを選ぶ-製品情報を正しく読む

Keywords:
サプリメントの選び方,情報のあり方,正しく理解する,製品設計,成分設計,安全と安心,薬・食品・サプリメント


現在では、多くの方がサプリメント(栄養補助食品)を摂るようになりましたが、摂る目的や製品情報を十分確認したうえで、、安全で安心できる製品を選ぶことが大切です。特に、情報サイトでは、製品設計であまり関係しない成分を強調して、消費者の関心をひきつけようとするものもあります。自分自身で原材料や成分をきちんと調べ、理解してから選ぶことが何より大切です。サプリメントは食品ですから、毎日の食事と同じ考え方で選ぶことが大切です。

主原料は製品設計の要(かなめ)


サプリメントではどんな健康効果を期待して設計されたか、それが主原料の設計にあらわれています。サプリメントの主原料は、原材料表示で初めに表示されている原料(法律で、もっとも多い原材料から順に表示されています)です。
主原料がデキストリン(デンプン成分)で設計された、いわば整腸・下剤系ダイエットサプリがあります。このサプリでは副原料の一部のリコピンだけを強調していて、リコピンダイエットと宣伝しています。しかし、若い女性の投稿などを読んでみると、やはり下剤効果はあるようですが、リコピン効果、ダイエット効果があると評価されているものは少ないことがわかります。この製品設計ではダイエット効果(便通の改善だけではありません)を期待することは難しいといえるでしょう。このサプリは整腸・便通改善(下剤効果)を期待して設計されているサプリメントと考えていいと思います。
このデキストリンを主原料(主成分)として設計し、リコピンサプリと宣伝している下剤系ダイエットサプリに関する投稿に、①「ダイエットにいいのは何もトマトの繊維質だけじゃない」②「13-oxo-ODAが配合されていない」、③「リコピンはカロリーや糖質の吸収を抑えるのはウソ」、④「リコピンは体に蓄積するから摂りたくない、危険」などと書かれたサイトがあり、リコピンの正しい情報、消費者の正しい理解が必要なことがわかります。

夜トマトダイエットサプリ=デキストリンサプリ

この投稿に関連して、リコピンに関する正しい情報(訂正情報)を提供しておきたいと思います。以下、投稿された作者にも理解していただきたいと思います。
まず、①に関してですが、このサプリが「リコピンダイエット」と宣伝しているのは、リコピンを宣伝に使っているだけだと思います。本来、消費者に対して「デキストリン(デンプン)ダイエット」の表現で情報提供されるべきサプリメントだといえます。実際に、このサプリメントは、デキストリンや麦芽糖を主原料にしていて、デキストリン成分によるダイエット効果を期待して設計されています。また、トマトの繊維質は配合されていません。「何もトマトの繊維質だけがいいわけではない」というのは勘違い、理解不足だと思います。消費者も、このサプリを選ぶときはダイエット(正しくは整腸・便通効果)を目的に配合されている原料は「トマトリコピンではなく、デキストリンデンプン(成分)である」ことを知っておく必要があります。この製品でも、主原料がデキストリンであることは原材料表示にちゃんと書いてあります。ただ、配合量の情報がないのは問題ですが。
同時に、このもっとも大切な主成分のデキストリン情報がなんら提供されていないこと、副原料のリコピンだけが宣伝されているため、消費者が勘違い、混乱するであろうことは容易に想像できます。この誤解を与えかねない情報提供(宣伝)は、作者が指摘するように倫理的問題があるともいえるでしょう。
このサプリではトマトの繊維質が関係していないこと、選ぶときには主成分であるデキストリンデンプンのことをきちんと調べ、理解しておくことが大切です。

次に、②の「13-oxo-ODA(京大の河田教授らの発見成分)が配合されていない」ということですが、配合されているかどうか明確ではありません。トマトエキス(リコピン)が副原料で配合され、そこに13-oxo-ODAも混じっているかも知れないからです。ただ、検証されていないわけですから、表示されていないことは正しいともいえます。今のところ、この成分が検証されていたり、配合されているサプリメントはありません。検証されていないにも関わらず、ブランドにしたサプリが一点あり、むしろこの製品の情報提供のあり方に倫理的問題が指摘されるべきでしょう。この製品の成分情報にも13-oxo-ODAが含まれているという表示はなく、含まれているとは考えられないわけです。話題を提供しているだけと考えられ、この製品には疑問が残ります。

それから、③「リコピンがカロリーや糖質を抑えるのはウソ」ということですが、カロリーや糖質を抑えるというのは、主原料であるデキストリンや麦芽糖に期待される効果です。ですから、リコピンではなく、デキストリン(デンプン成分)のであることを知っておいていただきたいと思います。リコピンにそうした効果があるかのように宣伝されていて、確かに消費者の勘違いや誤解を招きやすいこと、また大切な情報が提供されていない現実でもあります。

最後に、④「リコピンは体に蓄積するから摂りたくない、危険」ということですが、欧米でビタミンAやビタミンEの蓄積が問題となり、摂りすぎはがんを誘発するという報告があります。このビタミンAやビタミンEは人工合成ビタミン(合成添加物)のようです。天然のカロテノイド成分はα‐カロテンやβ-カロテンなどが小腸でビタミンAに変換されるのですが、リコピンはビタミンAには変換されません。リコピンのまま体に、血液中に入ります。
また、私たちの体でいちばん多い天然カロテノイド成分はリコピンです。特に精巣(睾丸)や前立腺、副腎に多く集まっています。そして、リコピンは体に蓄積しないカロテノイドであると同時に失われやすいため、がん予防や生活習慣病予防のためにも、トマトなどからリコピンを定期的に摂る食生活がむしろ大切になります。これに関連して、世界がん研究基金が「リコピンが前立腺がんを予防する可能性が高い」ことを報告しています。このことは国立がん研究センターの「科学的根拠に基づくがん予防」で説明されています(http://www.ganjoho.jp)ので、この機会にぜひ目を通していただきたいと思います。そして、このリコピンは食品で、天然物を摂る必要があります。安価な合成サプリメントもありますが、健康のためのサプリメントですから、くれぐれも天然成分を素材にしているサプリメントを選ぶことが大切です。
なお、リコピンについてもっと詳しく知りたい方は「リコピンフォーラム」(http://lycopeneforum.seesaa.net)をご覧ください。

主原料の情報を確認することで、そのサプリの性質はおよそわかります。製品設計として、主原料として配合される原料がそのサプリの性質、効果を決めるといってもいいわけです。そのため、主原料はほかの副原料より数段多く使われるのが一般です。
副原料は、主原料の効果を高めたり、相乗効果を目的に配合されるものが多いのですが、必ずしもそうとはいえず、何ら根拠なく、宣伝のためだったり、話題として配合されていると思われる製品もあります。そうした製品は配合材料が多いだけで、サプリの性質としてほとんど意味はもたないことも多いわけです。『主原料は何か』・・・これはそのサプリに期待できる効果です。そして『副原料は何か』・・・これは主原料の効果を高める成分です。そうした視点からサプリメントの製品設計を読むことで、選ぶときの勘違いが避けられ、サプリメントの性質がよく見えるようになります

原材料や配合量、成分を知って選ぶ

情報サイトには原材料名だけしか表示されず、配合量や成分量は表示されていないサイトがあります。まさか、製品にもそうした情報が表示されていないとは考えにくいのですが、サプリを選ぶときは情報サイトを参考にして選びますので、その情報サイトに選ぶための情報がないということになり、大変困ってしまうわけです。実際に、それが「○○サプリの選び方サイト」という情報サイトですから、驚いてしまいます。「消費者が選ぶための情報サイトであるはずが、選ぶために必要な情報は掲載されていない選び方サイト」になっているわけです。おそらく、ほとんどは評価が高いと書かれている宣伝サイトなのでしょう。そうしたサイトでは比較されるサプリの製品数が少ないことや、製品設計や原材料などの分析がないなど、かなり偏った情報サイト(宣伝サイト)であることがわかります。比較するときは何を比較するの明確にしなければなりません。製品設計の違いか、成分や量の違いか、種類や配合量か、何を比較するのかが大切だからです。
ただ、比較するまでもなく、原材料名だけしか情報がないサイトでは選ぶことができません。原材料の配合量や成分量がわからないために、選ぶことができないわけです。こうした情報をきちんと提供しているメーカーがあるわけですから、情報提供(情報開示)に対するメーカーの姿勢にも差があります。消費者(お客様)に選ばれるために情報を提供するわけですが、そのための情報を提供しないメーカーは要注意だといえるでしょう。

薬・食品・サプリメントの違い

健康食品は「健康を増進する」ことを目的とする「食品」です。サプリメントは栄養補助食品として設計されるのが一般です。メーカーでは「ある効果=健康効果を期待して」、原材料がもつ性質、成分や量を確認しながら、設計、配合しているわけです。
薬は「これは何に効くのか」という会話が自然ですが、健康食品やサプリメントは「何に効くのか」という会話は不自然ですね。健康食品やサプリメントが「何かに効く」のであれば、流通そのものが危険ともいえるからです。「食品」として流通するのは「何に効くといえない」ことを意味します。わかりやすくいえば、食品は何かに効くとはいえないもの、そうした会話が成り立たないものだということです。栄養でも「何に効く」という会話はしませんが、健康食品やサプリメントも食品ですから、同様なのです。
逆に、薬は「何に効くか」明確でなければ薬とされません。これに関連して、たとえばコエンザイムQ10は近年まで薬の成分でしたが、現在では食品成分になりました。まだ、一部で薬の成分としても使われていますが、世界的には食品で利用される方が圧倒的に多いわけです。コエンザイムQ10はビタミン類似の成分(ビタミンQともよぶ)で、ビタミンと同様、その効果が緩やかであるため、2000年に食品成分とされたわけです。また、ビタミンCやEも薬と食品の両者で使われている成分です。
いずれにしても、健康食品、サプリメントは食品ですので、天然成分を主原料として製品設計された、質の高いものを摂ることが大切です。一部に人工添加物同様ともいえる安価なサプリメントもありますが、「健康のため」ですから、そうしたサプリメントは避ける方が賢明だといえるでしょう。


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テーマ : 健康食品 サプリメント
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

高原 裕一

Author:高原 裕一
Super Wellness Advisor 高原裕一です。私たちの健康は(遺伝子は別に)体にとりこむ「空気や水、食生活」で60%が決まります。そして「身体活動(運動)」の基本は歩くこと。あとは少しの「心を潤す時間(精神生活)」。ウエルネス-それは瑞々しい自分との出会いです。リコピンスペシャリスト&快眠アドバイザー 高原裕一のウエルネス応援エッセイ。

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